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アクチュアリーってどんな資格?FPとの違いって?

ファイナンシャルプランナー(FP)は、金融機関が販売している金融商品についての顧客に説明するアドバイザーの役割を担っています。
ファイナンシャルプランナーとしての仕事に就くためには金融商品に関する専門的知識や技術が求められます。
そのための資格として一般的なものがFP技能士でした。
でも最近耳にすることが多くなった「アクチュアリー」という金融関係の資格・・これはいったいどういう資格なのでしょうか?
FPの資格とどう違うのでしょうか?

ここでは公共社団法人である日本アクチュアリー会によって与えられているアクチュアリーについて紹介します。

アクチュアリーの活躍する分野

金融商品は金融機関が扱う物で、預金、資産運用、保険やローンなどたくさんの種類があります。
ファイナンシャルプランナーは金融商品についての知識や技術を持っている人々のことを指しますが、金融商品を実際につくっているのはいったい誰なのでしょうか。

例えば健康保険では、加入者が健康を害したときにお金を給付します。
給付金が多すぎたり、加入者が頻繁に健康を害してしまったりしては保険会社はすぐ破産してしまいます。
一方で、毎月の支払額が高すぎたり、給付金が少なすぎたりする場合には加入してくれる人がいなくなってしまいます。
このように適切な保険金を誰かが考えることができなければ金融商品は存在しませんでした。

簡潔に言えば、このように金融商品をつくっている専門家がアクチュアリーと説明することができます。

ただし、アクチュアリーの中にも一般の企業で働く方や保険専門の企業で働く方、公務員として国債や国民年金に関わる方など様々で、実際には一口にアクチュアリーと言っても多様です。

しかし、すべてのアクチュアリーに共通して言えることがあります。
アクチュアリーは公共社団法人である日本アクチュアリー会が行う資格試験を受験し合格する必要があります。

アクチュアリーになるには?

アクチュアリー試験には五科目もあり、そのすべてに合格しなければアクチュアリーになることはできません。
しかし、試験科目の中には実際の業務に関わるものもあり、業務を行いながら取得を目指すことが一般的です。

「アクチュアリー試験に〇科目合格している。」などがステータスになり、就職や転職で有利となるのです。

アクチュアリーは保険の掛け金や商品の利率などの金額を設定します。
そのためにはたくさんの知識や技術が必要で、メインとなるのは事故や病気の確率を算出するなどの数学的理論です。

アクチュアリー試験の難易度は?

試験は年に一回で、一次試験は「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5つです。
この5科目に合格した場合、3コースのうち一つを選択して2次試験に挑戦することができます。
いずれの科目も大学レベルの数学と実務レベルの知識が必要であり、資格試験の中でもかなり合格者が少ないです。
どの科目も全体の10%程度の合格率とも言われています。

その難易度は一部では司法試験と並ぶと言われる程です。

一方で正会員が少ない分評価が高く、一般的な職種に比べると給与が高いのが特徴です。
平均年収は1000万円以上と言われています。

難しい試験ではありますが、やりがいや取る価値のある資格だと思います。
FPの資格とは直接的な関係はありませんが、同じ金融の資格として、このような専門的な金融の業務に興味がある人や数学が得意な人は、FPからのステップアップとして考えてみるのもいいかもしれません。

参考→公共社団法人である日本アクチュアリー会